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#119 微生物にあたった時のはなしを

どうモー、うしコラムです。

今回は前回の食中毒にちなんで、微生物でおなかを壊すエピソードを少し。

 

おにぎりであたる

私は学生時代、親には申し訳ないけれどお金のない生活だったので、昼飯は自宅で作ったおにぎり持参ということがよくありました。

午後の授業中、妙に気持ち悪くなり、嘔吐。それを見たゼミの先生の洞察が光ります。

「キミ、昼ご飯はおにぎりだったろ?」

「アタリです」

「ハイ、みんな、この症状から考えられる原因菌は何でしょう」

勉強材料にされてしまいました。

結論としては「黄色ブドウ球菌でしょうねぇ」。

黄色ブドウ球菌は指先など皮膚に普通にいますし、多少食塩があっても増殖できるというタフな菌です。

そして黄色ブドウ球菌による食中毒の症状の代表は「嘔吐」。

「おにぎり握るときは手ェ洗えよ」とたしなめられる結果となったのでした(泣)。

 

お餅であたる

私が以前勤めていた会社でのことですが、餅つき大会をやることになりまして、ある社員の家に臼と杵があるというので練習させてもらうことになりました。

ぺったんぺったんとなかなかの重労働。

そのご家族を囲んで食べたつきたてのお餅は、労働の後ということもあってとても美味しかった。

と良い思い出はそこまでで、その数時間後どえらい下痢・腹痛に襲われました。

不思議なことにそのお餅を一緒に食べた臼と杵の持ち主家族・その隣人は誰も発症していません。

その家族にはすでに免疫があって発症しないけど、自分には免疫のない細菌叢があって、私はそれを摂取してしまったのでしょう。免疫の力って凄いなぁと実感した事件でした。

 

牛であたる(同僚が)

牛の業界には新人病と呼ばれるものがあります。

仔牛がかかる下痢症の原因のひとつにクリプトスポリジウムという原虫(寄生虫)があるのですが、こいつはそう、人間にもかかるのです。

そして始めて牧場で働く新人は、これに対する免疫がないので、感染したらさあ大変。

それはそれはもう大変な水下痢と嘔吐があり、上からも下からも水が損なわれる状態に…

同僚がなっていました、かわいそうに。

そして私は、いつかのことを思い出しながら言うのでした。

「牛を触るときは、手袋と手洗い、忘れずにな」

 

皆さまもこの季節、食中毒にならなぬよう、お気を付けください。






#118 梅雨になると思いだす、レバ刺し

どうモー、うしコラムです。

いよいよ梅雨真っ盛り。じめっとした季節が続きますね。

体が感じる暑さは、気温と湿度が影響します。どっちも高くなるこの時期、熱中症には十分ご注意ください。

 

さて、この時期要注意なのはもうひとつ、食中毒もありますね。

食べ物には微生物はどうしてもくっついてくるとしたもので、栄養素に気温と湿度が伴えばそれは確実に増えていきます。食中毒については人間の方で気を付けるしかありません。

予防手段は大抵「焼いて食べる」ということになるのですが、日本には肉類の生食という、食中毒対策とは対極にあるような文化がありますね。

 

実はこの生食文化のひとつが法律で禁止されたのが、2012年7月のこと。牛のレバ刺しの提供が不可となりました。

そして3年後の2015年6月には豚肉や豚レバーの生食用販売・提供も禁止されています。

 

ちなみに、牛レバー刺しが禁止された直接の原因は大腸菌による重大な食中毒事件でした。

禁止以前の衛生対策の考え方は

・食中毒の原因菌は大抵表面にいるので、衛生的な環境で表面を削ぎ落せば感染リスクを落とすことができる

・肝臓に巣食う寄生虫(肝蛭など、人間にも寄生します)については1回凍らせてから常温に戻すと虫体が壊れて感染力をなくす(凍結融解法と言います)

といったところだったのですが、やっぱり確実じゃなくて危ないねという判断になったようです。

 

それからもう10年にもなるので、今やご存じない飲兵衛も多いかもしれませんが、豚や牛のレバ刺しはお酒のお供に好まれていました。

私は当時、畜産用の医薬品を作る会社にいて、関係者から

「食中毒防止とはいえ、食文化が失われるのは寂しいなぁ」

と、それこそレバ刺し抜きで飲みながら管を巻かれた思い出があります。

 

今や肉類で刺身用に普通に提供されているのは馬刺しのみとなっています。(鳥刺しは禁止されていないが高リスクとして厚生労働省から注意喚起されています)

肉類は、ご家庭でも、安全のため加熱してからお召し上がりください。

 

 

 

 

 

 






#117 父の日は「お肉の日」

どうモー、うしコラムです。

西日本~関東はいよいよ梅雨入り。本格的にじめっとした季節がやって来ますね。

 

ところで、ご存じでしょうか?先日6月10日はローストビーフの日であったことを。

一般社団法人日本記念日協会よって登録されている、れっきとした記念日です。

ロー=6

ト=10

というのがその由来なのだとか。(「ス」はどこ行ったんだ、というツッコミはぐっとこらえましょう。)

また、父の日も近く、「ワンランク上のプレゼントとしてローストビーフをどうぞ」という意味も込められているそうです。制定されたのは2015年、割と最近です。

 

なるほど、「お父さんは力強くお肉をがっつくもの」というイメージでもあるのか、2016年には東京都食肉事業協同組合によって父の日そのものを「ステーキの日」とするプロモーションが行われています(正確な制定年月日は分かりませんでした)。

 

しかもそれだけではとどまらない。更に翌2017年には日本バーベキュー協会によって、これまた父の日は「バーベキューの日」と定められました。

 

余談ですが、2017年には「父の日はうなぎの日」も日本記念日協会に正式に登録されています。目的はもちろん「うなぎを父の日の贈答に」。やはり男性の心をつかむには胃袋をつかむという発想は共感を得やすいのかもしれませんね。

 

ともあれ、パパにとっては家族の笑顔はやっぱり嬉しいもの。父の日のプレゼントには家族で楽しめる食べ物を、って素敵なアイデアだと思います。

 

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