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#13 おうし座について

どうモー、うしコラムです。

4月20日から5月20日に生まれた方、おうし座だそうです。

さて、おうし座、漢字で書くと牡牛つまり雄牛のことです。そう、雌牛ではなく雄牛。

というのもこの雄牛、実はギリシャ神話の大神ゼウスが化けた(?)ものなのです。雌牛であってはならないわけです。

かいつまんで神話をまとめるとこんな感じ。

むかしむかし、フェニキアという地の王女だったエウロペに一目ぼれした大神ゼウスは、野原で花を摘む彼女に近づくため白い牡牛に姿を変えました。

…もうこの時点で「なんで牛?」と突っ込みたくなりますが、エウロペのほうも大したもので、しゃがんだ牡牛によいしょと乗っかってしまいます。

すると牡牛はエウロペを乗せたまま爆走し、ざばざばと海を越えてクレタ島に到着。そこでどろんと正体を明かす大神ゼウス。れっきとした女児誘拐ですが、そこは神々のトップたるゼウス、「ワシが法律」とばかりに悪びれもせず、そのままエウロペとの間に3人の子どもをつくりました。

そしてその牡牛は星座になりましたとさ。

……(汗)

個人的には、もう、なんじゃこりゃと、思わずにはいられない。

そこで牛関連の文学・芸術史を調べてみると、ヨーロッパでは古代の壁画や陶器などには度々雄牛が描かれています。古代の文学では「地震の地響きは雄牛の鳴き声のような音がする」など、雄牛を引き合いに出して恐ろしさを表現している例もあるそうです。雄牛は人の手ではなかなか御しがたく、昔から畏怖の念が向けられていたようです。

恐ろしくも、人間に豊穣をもたらす神秘的な動物。

してみると、昔の人がゼウスを雄々しき牛に見立てたのも、なんとなく納得でした。

あ、ちなみに、今ですと雄牛はよい種を残すための「選ばれし雄」を除き、ほぼ例外なく、肉牛、乳牛の区別なく去勢され、お肉になります。

けっして、おうし座の人をディスっている回ではありませんよー(笑)!!

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