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#43 牛の落とし物に落とすなかれ

どうモー、うしコラムです。

2023年1月下旬の寒波は大変な猛威でしたが、皆様、被害はありませんでしたか?

うちの農場は牛の水飲み場が凍り、お湯で溶かしては端からまた凍っていくという無間地獄を体験しました。

 

さて、下の写真、なんだと思います?

そう、私のアイテム・メモ帳とペンですが、リールがついているのにお気づきでしょうか。私はなんなら携帯電話にも装着しています。

なぜこんなサイボーグ化(?)を施すかというと、理由はひとつ

牛のしっぽにハタキ落とされるから!(泣)

です。

 

そう、ハタキ落とされる先は牛糞まみれの床であることを忘れてはいけません。

 

この牛糞、もしかして皆さん、ぼとっと塊で落ちてくることを想像していませんか?

 

実は牛の糞(連呼して申し訳ないですが)の水分含量はかなり高く、教科書に載っている例えをそのまま拝借すると「なめらかプリンのよう」であり、踏んで足を離したときに足跡が残らない状態に戻るようなべっちゃり具合が健康な状態の糞なのです。

 

獣医は牛のお尻側に回って検査や診察をすることも多いのですが、このとき油断すると、鞭さながらの尻尾(しっぽ)攻撃を食らうのです。

なお、尻尾の先に糞が絡みついて固まっている状態になっていることもあるのですが、それはもう攻撃力マシマシで、イメージでいうとこんな感じ。

今日の予定が、仕事の記録が、気づきやノウハウが詰まったメモが、この一撃で牛糞プリンの中にダイブした日には、それはもうすごい精神的ダメージで。

 

以来、農場で作業するときに使うものには、命綱をつけることを心がけたという次第でした。

 

 






#42 牛獣医の修行(6)

どうモー、うしコラムです。

昨年のブログからだいぶ時間が経過してしまいましたが、繁殖成功への悪戦苦闘はまだまだ(まーだーまーだー)続く!

 

ちょっと復習(?)しますと、

  • 牛の繁殖では人工的に精液や受精卵を子宮に届けるということをやっていて、それをやるには手探りで細い棒を竹輪の穴に通すようなことをしなければならず、これが大層難しい!(これが「竹輪の穴通し」#23を見てね!)
  • 「竹輪の穴通し」ができるようになっても、なかなか受胎しない…(´;ω;`)

という話が前回まで。

 

さて、「竹輪の穴通し」ができるようになったので、とにかく数打てとばかりに人工授精&受精卵移植の毎日。

「あたれぇぇぇ!」というSF映画さながらのセリフを心の中で叫びながらの仕事です。

 

しかし難しいのはそれだけでなくて、その種付け(人工授精や受精卵移植のこと)がうまくいったかどうかの答え合わせ、つまり妊娠鑑定も結構難しいのです。

そこで出てくるのが子宮をひっくり返す「奥義・子宮返し」(ブログ#19も見てね!)。子宮を全体的に触診するための技術です。

 

「…老師!『子宮返し』ができません…!(涙)」

「…そなた、何を悩んでおる?」

「どうしても…どうしても子宮間膜がつかめないのです!否、ひっくり返ったと思ったら腸の蠕動運動が全てを戻していってしまうのです!」

「ふむ…よいか、その場に感じられるものが全てではない。真理は時に、壁の奥にある」

※☝作業中の脳内イメージです。ちなみに私の師匠は私より年下です。老師とか言ってごめん。

 

上は何を言っているのかというと、牛の子宮はチョキのような二股になっていて、その二股の間に水かきのような膜がついている(これが子宮間膜)。それをつかんで引っ張れば子宮返しができるのですが、その膜がつかめないので苦労しているというわけです。

 

頭を抱えながら今日も妊娠鑑定にトライ。私が人工授精した牛です。牛の直腸に手を突っ込んで探るも…

分からん、子宮間膜どこだ?わからん…くそぉぉぉぉ!!

と、破れかぶれでグイっと力を入れて手を押し込んでみると…

「真理は時に、壁の奥にある」

何かある!いつも触っている部分よりもっと奥に、ぴんと張った膜のようなものがあり、それに指をひっかけてぐっと引く…

「回れぇぇぇぇ!!」

ぐりんっ!!

子宮がひっくり返る。子宮の奥の部分まで触診できる。

やった、今だ、確認!結果は…何かある!

「これ、もしかして?」と師匠に確認してもらいますと。

「…うん、正解。おめでとう」

受胎。

とうとう、命を宿すことができた瞬間でした。

 

なお、この師匠、私が人工授精と妊娠鑑定ができたことを見届けると、これにて終了とばかりに農場を退職されました。

後は自分で克服せよと。

この後私は更に壁にぶつかって頭を抱えることになるのですが、その話はまたいずれ。






#41 料理下手の私が、ステーキソースを再現してみた!

どうモー、うしコラムです。

現在、ツイッターでお肉にまつわる「家族の物語」を配信中。ぜひご覧ください!

 

「家族の物語」第2弾、テーマは「頑張る家族を応援」でした。

受験シーズンもいよいよ大詰め。大変ですよね。誰がって、受験する本人も、そして支える家族も。

そんな家族を秋田牛が応援できたら、と思います。皆さんの頑張りが、実を結びますように!

 

さて、前回リンゴと玉ねぎを使ったステーキソースのレシピをご紹介しましたが(まだ見ていない方はコチラ)、料理下手な私も実際に作ってみました。

まずは必要量の調味料を用意し、リンゴと玉ねぎを刻んで準備OKの状態にしまして。

秋田牛、今回は贅沢にミスジ肉を使っちゃおう。

筋に切れ目を入れて、焼き方動画に従って焼く!はい、じゅーーーーーーっ!

やーーー、既にうまそーーーーー!(´艸`*)

で、肉汁がジュウジュウ出てきて両面に焼き目も付いたところで、こんなもんかいな?と火を止めて。

ホイル・タオルにくるんで余熱処理。これ、やったことなかったなぁ。

 

余熱処理の間に肉汁の溜まったフライパンに刻んだリンゴと玉ねぎを投入して一気に炒めます!えいやっ!

え?リンゴ?炒めちゃっていいの?しかも醤油と和えるの?と、戸惑いとワクワク感が交錯中。

もうちょっと細かく刻んだ方がよかった?ま、いいよね。

ねじ曲がったフライ返しで炒めるあたり、生活感&素人感も漏出中。じゅうじゅう。

 

肉汁とリンゴ・玉ねぎの炒め汁と、そして調味料が絡まります。いい匂い…。

ステーキ3枚だからなー、と思ってレシピの2倍量でやってみましたが、レシピ通りで十分でした。作りすぎちゃった。

 

お肉にかけるとこんな感じ。

どうだろう、このステーキ屋で注文したようなレアの焼き加減と、なんとも存在感たっぷりなソース!

お味は…

うん…

…明日死んでもいいやと思うぐらいウマい…!

 

はい、私でも出来ましたー!!!ヾ(≧▽≦)ノ

 

市販のソースも勿論おいしいのですが、フライパンに残った肉汁をそのまま使うソースは、これまた絶品でした。

皆さんも、是非やってみてください!