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#57 温暖化

どうモー、うしコラムです。

モー(猛)暑が続いていますが、皆さんお体大丈夫でしょうか?

「暑さ指数(WBGT)危険域なので、昼休みは外で遊べません」

現代の小学校では、こんなことを言われるようです。私が子どものころは聞いたことありませんでしたけどねー。

と思ったら実はこの暑さ指数、日本では、平成18年(2006年)から環境省が情報発信するようになったようです。

毎年暑くなる夏を背景に、今回は温暖化についてのお話です(ちゃんと牛さん出てくるよ!)

 

陰のドン!?その名は「メタン」

地球を取り巻く大気には、酸素はもちろんですが、他に二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素(N2O)などの温室効果ガスと呼ばれるものが含まれます。

これらは名前の通り、地球を生物が暮らしやすいよう温かく保ってくれる大事な役割があります。

しかしこの温室効果ガスが増えることで地球の気温が上昇し、海面上昇や異常気象など、近年地球温暖化は問題となっているのです。

そこでよく注目されるのは、CO2ですね。

CO2排出を減らすために、国としても取り組んでいますが、個人でもできることとして省エネが叫ばれています。

そして、温室効果ガスとしてCO2の次に多いのが「メタン」。

メタンはCO2と比べて25倍も温室効果があるため重要視されるべきなのですが、実はある動物のある行動が大きなウエイトを占める発生源だと言われているのです。それは…

そう、

牛のゲップです!

 

1日当たり約500Lのメタンをゲップとして放出

これ、牛1頭からですよ。

牛は人間とは違い、第1胃で微生物に発酵してもらうんでしたね。(#10参照)

この、微生物が発酵した時の副産物として発生するのがメタンです。

だから牛の飼養頭数の多い国では、牛のゲップは温暖化の要因として無視できない状態となっています。

例えばニュージーランドでは昨年、政府が牛のゲップに課税する「ゲップ税」導入計画を発表し、大きな反響(反発?)を呼びました。

 

牧場主「ゲップしたらお金かかるから、ゴメンけど控えといて」

牛「しょうがないなー、我慢してやるか」

 

とはならないので、結局は課税分が価格に上乗せされて消費が遠のき、牛の頭数が減るように仕向けている、ということでしょうか。

日本でも今年の春、乳牛を減らす政策が打ち出されたように(※温暖化対策としてではありません)、国家主導で牛を減らすよう圧力がかかることは今後も起こりえます。

 

なんとか地球環境と養牛が折り合いをつけられないものか。

 

そこに切り札!日本を含む様々な国で、なんと「牛のゲップを減少させる餌」の研究・開発が本当に進んでいるのです!

これは…メタン対策として、もっともっと一般化してほしい!

そして今後も、牛乳・牛肉を末永くいただける世の中であってほしいと願わずにはいられません。






#56 簡単厳選レシピ!「かまくら風稲庭うどん」

どうモー、うしコラムです。

今回も簡単に作れる秋田牛料理のレシピをご紹介!

 

さて、いたって普段口にするようなメニューも素材を変えるとなかなか贅沢な一品に早変わり。今回贅沢な一品に変わる料理はズバリ、「うどん」。

秋田県といえば名物・稲庭うどん。それを秋田牛で彩る絶品肉うどんを是非ご賞味あれ!

 

材料(2人分)

1)稲庭うどん 2束

2)しぐれ煮(肉うどんの具の部分)

  • 秋田牛(スライス) 200g
  • 醤油 大さじ2
  • 砂糖 大さじ2
  • 酒 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 生姜 少々

3)その他の具材(お好みに合わせて)

  • かまぼこ 6枚
  • こねぎ 3本小口切り

4)うどんつゆ

  • だし汁  500ml ※市販のだし汁や、顆粒だし(水500mL +顆粒だし小さじ1)で作ってもOK
  • 醤油 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 塩  小さじ1

 

作り方

  1. 稲庭うどん:
    • 包装に書いてある時間で茹でて、水で洗っておく
  2. しぐれ煮を作る:
    • 牛肉は細かく切る
    • 鍋にしぐれ煮の調味料を入れて一煮立ち
    • 煮立ったら肉を入れて煮汁がなくなるまで煮る
  3. うどんつゆ:
    • 材料を鍋に入れて沸騰させる

冷やしてそうめんみたいにして食べてもおいしいですよ!ぜひお試しください!

 

レシピ提供

料理研究家 相藤春陽さん

―美味しい笑顔を生み出す料理教室HARUlab.主宰者 相藤さんのインスタグラムはコチラ






#55 牛飲馬食

どうモー、うしコラムです。

暑い日が続きますね!

夏場気を付けたいのが、なんといっても熱中症。

「健康・美容には毎日2Lの水を飲むといい」なんて言われていますが、屋外で働く方などはもっと必要かもしれませんね。

え?牛?

牛はアナタ、こんな数字じゃないですよー。

種類や年齢、環境等で異なりますが、大人の肉牛の1日の飲水量は約30L、1日に30Lのお乳を出す乳牛では約100L、暑い季節はもっと飲むのです!

「牛飲馬食(牛のようにたくさん飲み、馬のようにたくさん食べること)」という比喩になるのも納得というもの。

 

というわけで、今回は「牛の飲水」について。

牛の体の60%は水でできている

これは人間も同じですね。ちなみに子牛(子ども)だと70%が水分。

水は、体の中で代謝や温度調節など生命維持に重要な役割を果たしています。

しばらく食べなくても死なないけど、水が飲めなければ比較的短期間で死に至ります。

だから動物にとって水って本当に大事。

でも、飲めれば何でも良いってわけではありません。

水は牛の健康に、そして私たちがいただくお肉や牛乳の風味にも確実に直結します。

 

Give me もーー(more)cleaner water!

ちょっとお堅い話になりますが、農水省は家畜の飼い方について『飼養衛生管理基準』という基準を定めています。

家畜が病気にならないよう、こういう所に気を付けてね!っていうことがつらつらと書かれていて、そこに「牛には飲用水を与えること」とあります。

飲用水とは、人間が飲むことのできる水のこと。

水道水ではなく井戸水を使う場合は、定期的な水質検査や消毒をすることとなっています。

牛に与える水にもこうやって基準が決められているなら一安心ですね。

ちなみに秋田も日本屈指の名水の産地。おいしい水を飲んで育ったおいしい秋田牛、ぜひご堪能ください!