どうモー、うしコラムです。
モー(猛)暑が続いていますが、皆さんお体大丈夫でしょうか?
「暑さ指数(WBGT)危険域なので、昼休みは外で遊べません」
現代の小学校では、こんなことを言われるようです。私が子どものころは聞いたことありませんでしたけどねー。
と思ったら実はこの暑さ指数、日本では、平成18年(2006年)から環境省が情報発信するようになったようです。
毎年暑くなる夏を背景に、今回は温暖化についてのお話です(ちゃんと牛さん出てくるよ!)
陰のドン!?その名は「メタン」
地球を取り巻く大気には、酸素はもちろんですが、他に二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素(N2O)などの温室効果ガスと呼ばれるものが含まれます。
これらは名前の通り、地球を生物が暮らしやすいよう温かく保ってくれる大事な役割があります。
しかしこの温室効果ガスが増えることで地球の気温が上昇し、海面上昇や異常気象など、近年地球温暖化は問題となっているのです。
そこでよく注目されるのは、CO2ですね。
CO2排出を減らすために、国としても取り組んでいますが、個人でもできることとして省エネが叫ばれています。
そして、温室効果ガスとしてCO2の次に多いのが「メタン」。
メタンはCO2と比べて25倍も温室効果があるため重要視されるべきなのですが、実はある動物のある行動が大きなウエイトを占める発生源だと言われているのです。それは…
そう、
牛のゲップです!
1日当たり約500Lのメタンをゲップとして放出
これ、牛1頭からですよ。
牛は人間とは違い、第1胃で微生物に発酵してもらうんでしたね。(#10参照)
この、微生物が発酵した時の副産物として発生するのがメタンです。
だから牛の飼養頭数の多い国では、牛のゲップは温暖化の要因として無視できない状態となっています。
例えばニュージーランドでは昨年、政府が牛のゲップに課税する「ゲップ税」導入計画を発表し、大きな反響(反発?)を呼びました。
牧場主「ゲップしたらお金かかるから、ゴメンけど控えといて」
牛「しょうがないなー、我慢してやるか」
とはならないので、結局は課税分が価格に上乗せされて消費が遠のき、牛の頭数が減るように仕向けている、ということでしょうか。
日本でも今年の春、乳牛を減らす政策が打ち出されたように(※温暖化対策としてではありません)、国家主導で牛を減らすよう圧力がかかることは今後も起こりえます。
なんとか地球環境と養牛が折り合いをつけられないものか。
そこに切り札!日本を含む様々な国で、なんと「牛のゲップを減少させる餌」の研究・開発が本当に進んでいるのです!
これは…メタン対策として、もっともっと一般化してほしい!
そして今後も、牛乳・牛肉を末永くいただける世の中であってほしいと願わずにはいられません。