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#12 牛肉って体にいいの?(後編)

どうモー、うしコラムです。

さて、前回の「牛肉って体にいいの?」の続きです。

前回、牛肉の優れた点についてお話ししました。
もちろん反対の意見もあって、肉食に関する論争は近年激化しているようです。ある人は「動物性たんぱく質は腸内環境を悪化させ、腸内細菌に毒素を産出させ、それが全身をめぐって様々な病気を引き起こす」と言い、またある人は「動物性たんぱく質を断って菜食にすると、体の抵抗力が落ち、短命になる」と言っています。はてどっちを信じればよいのやら。

以下、個人的な意見になりますが、「どっちもあるよなぁ」というのが正直なところかと思います。昔から日本人は野菜中心で、それに適した消化管になっているでしょうけど、同時に、肉を食べると滋養がつくことも知っていたわけですしね。それこそ、言葉を生み出してまで肉を食べてきたのですから。(ブログ#8参照)
腸の中で食べたものがどのように代謝されるかも個人差があって、どれを食べれば健康になるとか、ひとくくりにできる見解はまだないというのが現実だと思います。
というわけで、バランスよく、野菜を多めに、お肉も適量に!というのがこのブログでの結論です。

食べ物は健康のためだけに食べるものではない、とも思うんですね。家族や仲間と楽しいひと時を過ごしたり、ハレの日を豊かに彩ったりするのに、お肉はとても大事な役割を果たしてくれると思います。
かまくらミートのお肉も、そんな日常や特別な日のおともになれたらと、心から願っています。






#11 牛肉って体にいいの?(前編)

牛肉って体にいいの?
どうモー、うしコラムです。
牛肉、おいしいですよね。先日もかまくらミートのお肉をおいしくいただきました!
ところで、牛肉は体に良いのか?とよく訊かれるので、今回はそれについて少し。

まずは牛肉は栄養豊富だという話。
牛肉の優れた点として、以下の点が挙げられます。
・必須アミノ酸が豊富でバランスも良い
・アミノ酸の中でも、太りにくい体を作るロイシンを豊富に含む
・脳を活性化させるトリプトファンを豊富に含む
・赤身肉の部分には、脂肪燃焼促進作用があるカルニチンが含まれている(ダイエット効果があるかも!?)
・赤身肉には貧血防止効果のあるヘム鉄も豊富に含まれている
などなど。まだまだあるかも、すごいぞ牛肉!

(つづく)






#10 反芻(はんすう)ってなに?

どうモー、うしコラムです。

春から新しいクラス、新しい職場となったみなさま、新しい環境にはもう慣れたでしょうか?

新しく覚えることを反芻しなきゃ―…っと、その「反芻」!実際牛は何をしているか、もう少し深掘りしてみましょう!

飲み込んだものを再び咀嚼=反芻

反芻というのは、草食動物が、いったん飲み込んだものを吐き戻して噛みなおし、再び飲み下すことを指します。牛はなんと1日のうち8時間以上はこの反芻を行っています。

牛は食べた草を消化するのに、どうしてもこの反芻が必要なのです。

牛はかみ砕いたものをおなかの中で発酵させている

なぜ反芻するかというと、おなかの中の微生物が分解しやすいようにするためです。

実は牛は、自分では食べた草を消化して自分のエネルギーにすることはできません。おなか…というか、胃袋、もっと言うと4つある胃袋の中のうちの1番目である第1胃の中で、微生物に分解してもらい、使える形に発酵してもらっているのです。

このとき、こなれていた方が微生物にとっては分解しやすいというわけですが、かといって1回飲み込むときあたりの咀嚼回数を増やすと量が食べられなくなるので、一回飲み込んで腹の中にため込んで、時間をおいて改めて噛みなおすということができるように進化したのですね。

第1胃はでかい!

というわけで、第1胃というのは牛にとって食べた草の一時貯蔵タンクであり、分解・発酵槽でもあるわけです。

その大きさたるや成牛で200L!きれいに折りたためば(?)大人も収容できるサイズです。牛に4つある胃袋のトータルを100としたら、そのうち80は第1胃が占めています。

獣医は第1胃の音を聞く

牛の体調を調べるため、獣医が聴診器を当てる場面があります。牛は健康な状態であれば第1胃の中で食べたものが胃の中で動く音が聞こえます。大抵、1分間に1回程度の間隔ですね。

牛の調子が悪いと、この音が弱かったり、全く聞こえなかったりします。ほかにも異常があると独特な音が聞こえることがあるのですが、それはまた別の機会に。

以上、大きな第1胃のまめ知識でしたっ!