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#88 牛の(めんどくさい)性格

 

どうモー、うしコラムです。

 

早いものでコラムも88回を迎えました。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今後も食卓が楽しくなるようなコラムを発信していきたいと思います!

 

過去のコラムには、「子牛の群れに飛び込むと、噛みつき攻撃に晒される」(#49を見てね)といったエピソードがあるのですが、そういえば今まで牛の性格には触れてこなかったと思い至ったので、今回はそこについて少し。

 

めっちゃ好奇心旺盛

まだ離乳していない子牛の群れに飛び込むと、子牛の激しい頭突きをくらったり、噛みつき(というか吸い付き)をくらったりします。

これは母乳が欲しいから、というのはイメージが付きやすいと思います。子牛は母牛の乳房をつついて刺激し、母乳を出すように促すのです。これを人間の股ぐらにもお見舞いするので、牛の乳房ほど柔らかさも包容力もない人間にとっては痛い攻撃になるわけですが。

 

では離乳した牛や、1~2歳ぐらいの若牛ではどうか?

 

答え:群れの中に飛び込むと、相変わらず、もみくちゃにされます(笑)。

 

実は牛ってものすごく好奇心旺盛なのです。

人間が入ってくれば、とりあえず匂いを嗅ぐ、

舐めて味見してみる、

箱(ウエストポーチとか)があれば開けて中身をひっぺがえす、

作業服のポケットに入れているものがあれば引っ張り出してみる、

頭突きしてみる(強度確認?)、

…といった形で侵入者(?)の検分を行うのです。

 

私が人工授精などで全神経を作業に集中させているときもお構いなしです。

もしも牧場で「やめて!マジやめて!」と人工授精師さんのキレ気味の声が聞こえてきたら、そういう状況なんだと察してあげてください。

 

 

でも触られたくはない

牛の寄ってくる様子がとても人懐っこく見えるので、「よーしよしよし」とナデナデしたくなるのが人情というもの。

しかし牛は、お触り断固お断り!という態度を示すことが多いです。

触ろうと思って手を伸ばすと、さーっと逃げていく。

私が諦めて仕事を始めると、また「検分」をしにやってくる。

手を伸ばすと、またさーっと逃げていく。

 

好奇心も警戒心もやたら強いのが牛の性格。

ただ、年を取るにつれて色々分かってくるのか、好奇心はだんだん弱くなり、警戒心が強くなるような気がします。

特に私たち獣医は注射など痛いことをするので成牛からは逃げられがち。

過度に警戒されないよう、こまめに餌を寄せてあげ、日頃から信頼関係づくりをやったりするのです。

 

 

イラスト提供:も