どうモー、うしコラムです。
今回は、難読シリーズ第2弾。「牛」の字がつく地名がテーマです。
まだ「面影」がある地名
まずはホーム・秋田の地名「長牛」
県境に近く、幾度も戦乱に巻き込まれたとされる「長牛城」があったことで知られるこの地。
ながうし?ちょうぎゅう?
答えは「なごし」。「なごうし」と書かれていることもあります。
「ながうし」が訛って「なごうし」、そして縮んで「なごし」になったのでしょうね。ということで、「うし」の音の面影がギリギリ残っています。
続いてお隣宮城県「小牛田」。
古くから「鉄道の町」として鉄道ファンから親しまれているようです。
これまた読めないですね。答えは「こごた」。
地獄の番人「牛頭」を「ごず」と読むように、「牛」は「ご」とも読むので、一応本来の読み方通りと言えるでしょう。
もはや面影の無い地名
さて、今度は京都の「佐女牛井」。
名水が湧き出るスポットとして有名。「醒ヶ井」と書かれることもある、と言えば読み方は分かりますね。
答えは「さめがい」!
うーむ、「が」の部分が「牛」ですか。無理がある。
もともとは「佐女牛(さめうじ)小路」という道があり、そこの水源を指して「さめうじい」と呼んだのが訛って「さめぐい」→「さめがい」と変化したと言われています。
最後は山口県「特牛」。
下関にあり、サキイカで有名な漁港がありますね。
答えは「こっとい」!!!
…「うし」の影も形もない。これ、初見で読める人はいるのでしょうか?
大きな荷物を引くことを昔は「事負(ことおい)」と言ったそうですが、特に頭の大きい牝牛は牽引力が強く「ことい」と呼び、「特別な牛=特牛」の字があてられた、という説があります。読み方自体はそういう説ですが、それが地名に宛てられたのは、これまたどういういきさつなのか。謎は未解決で、想像が膨らみますね。
ほかにも「牛にこんな読み方があったよ!」という情報があれば、是非お知らせください。(^^)/