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#9 牛と英語について

どうモ―、うしコラムです。
海外には牛を神聖なものと見なす文化もあるけど、リスペクトがなぜか逆転して罵りや驚きを意味するようにもなるようで、英語で「Holy Cow(直訳:神聖な牛)」はなーんと「チックショー、なんてこったい!」というニュアンスになるそうです。
では、和牛は英語では何というのでしょうか?
実はWagyuで通じるのですが、日本の和牛がそんなに認知されているのかというとちょっと違います。
実は日本の和牛の優秀さは海外も認めるところで、その遺伝子が海外に流出してしまい、「Wagyu」というブランド名で出回っているのです。今やWagyuと聞くと日本以外の国を思い浮かべる人も多いそうです。
うーむ、まさにHoly cow!和牛と言えば日本のお肉でしょ、おいしいよね!と世界中の人に思っていただける日が来るといいなぁ。






#8 牛肉って昔から食べられていたの?

どうモ―、うしコラムです。
桜ネタ続きですが、桜肉というのがあるのですよ。馬の肉のことです。
そのほか、「牡丹」といえばイノシシ肉だったり。
「柏」といえば鶏肉だったりします。
なぜ植物の名前をあてていたのかというと、昔は肉食が禁止されていたからなんですね。
落語でもお坊さんが飲んではいけないお酒を「般若湯」とか、マグロの刺身を「赤豆腐」と言ったりする場面がありますが、そんな感じで「お肉じゃないよっ」と嘯いていたのだと思います。
牛を日常的に食べる習慣はもともと日本にはなかったのですが、キリスト教の伝来とともに牛肉食が広まり、その後農耕に使う労働力を食べちゃいかんということで禁止令が豊臣秀吉からもその後の江戸幕府からも発令されたという次第でした。
牛肉食が庶民に広がったのは明治になってからで、このとき肉質向上を求めて日本でもともと使っていた牛と外国の牛との交雑が行われています。この過程であか牛や日本短角などが生まれたのですが、中でもサシが入っておいしい牛ということで広まったのが黒毛和種だったようです。今や生粋の日本固有種というのは山口県見島の「見島牛(みしまうし)」だけと言われています。
そんな歴史に思いを馳せながら、満開の桜の木の下で秋田牛のバーベキューなどいかがでしょうか!?(え?もう散ってる!?)






#7 牛肉の格付けってなに?

どうモ―、うしコラムです。
さあこのブログが掲載される頃(2022年4月)にはきっと桜も咲いているということで、桜にちなんだテーマはないものかと探してみたのですが。
肉質等級が高い肉は桜のようなピンク色という話もありまして、今回はお肉の格付けについて少し(無理やり!!)。
A5等級の特上肉!などという宣伝文句を聞いたことがありませんか?あの「A5」とは何かという話です。
お肉の評価に使う部分はご存じロース肉。背骨に沿ってついているお肉です。
これがしっかりついているかどうかで、A,B,Cの3段階に評価されます。平たく言えば、たくさんお肉がついていればA、量が減るほど価値が下がるというわけです。一般に和牛はA、それ以外の肉牛(乳牛のオスとかです)がB、年をとった牛がCとなりがちです。
次に、サシの入り方や肉の色合いなどの「肉質」で5段階に分かれます(サシについてブログ#3をご参照!)。これは数字が大きい方が高級で、日本の牛肉はロースにしっかりサシが入るほど高評価となります。
サシが入る遺伝子を持たない乳牛では、ほとんどの場合2等級以下となる傾向があります。
秋田牛は黒毛和種で、サシが入る遺伝子的能力があるのは勿論、秋田の生産者の努力と愛情をたっぷり受けて(これ大事!)A3以上です。
ちなみに、サシを入れるにはトウモロコシなどでんぷんを多く含む飼料を使います。繊維成分が主体の草=粗飼料に対して、でんぷんを多く含む飼料を濃厚飼料と呼びます。でんぷんは体の中で脂に変わってサシになるというわけですね。秋田牛はこの濃厚飼料に秋田のお米(飼料用)を使っています!






秋田牛のポスターが新しくなりました!

秋田牛ポスター

秋田牛のポスターが新しくなりました。

佐竹知事が載ってるポスターも印象的でしたが、

今回は純粋に秋田が誇れるものを表現しています。

米つぶで、秋田といえば!!のアートが

見れば見るほど浮かびあがってきます。

メインはもちろん!牛の王様、ヒレ。

その中の最高部位のシャトーブリアンです。






#6 知ってた?牛とキリンは似た者同士

どうモ―、うしコラムです。

唐突ですが、キリンの鳴き声って聞いたことあります?

そう、子どもに動物の絵本を読み聞かせていて、「鳴きマネやって!」と言われて、大抵キリンで挫折したんじゃないでしょうか?ええ、ウチがそうでしたとも。

「キリンは鳴かないよ!」…いやいや、鳴くんです、なんと牛とほぼ同じように、「モー」と。

私も最初はウソだぁと思って近所の動物園のキリンコーナーに貼り付いてみましたが、ホントにモーと鳴きましたね。

実はキリンは牛に近いところがあって、偶蹄類(蹄がふたつ)で反芻動物です。

反芻というのは、草を食べて一旦胃袋に入れておいて、また口に戻して噛みなおして…という動きを繰り返すことです。

キリンが食べたものは、あんな長い首を行ったり来たりするのか…と思うと、キリンは大変だというか、どうして牛とキリンは似た仲間同士でこんなに形が違うんだろうとか、自然の不思議を感じずにはいられません。

反芻は何のためにするかというと、実は草というのは牛にとっても消化しにくいもので、何度も噛んで砕いて消化酵素と混ぜ合わせようとしているわけです。しかも噛み砕くだけではダメで、微生物に発酵してもらわなければ、消化はできないのです。

この辺についてはまた改めてお話ししますね!