どうモー、うしコラムです。
2月3日は節分でしたね!
皆さん、豆まきして恵方巻を食べましたか?
恵方巻は、その年の良い方角である恵方を向いて、喋らずに黙々と食べます(喋ると運が逃げちゃうんだって!)。
恵方は「東北東」「西南西」「南南東」「北北西」の4つしかなく、2024年は東北東でした。
日本中の人々が同じ方向を向いて黙々と恵方巻を食べている…想像するだけで、なんだか面白いですね!
ところでこの「同じ方向むいちゃう」現象、どうやら日本人の間だけで起きているわけではないようで。
牛が向いている方向は…
皆さん想像してください、自由に放たれている多数の牛を。
さてこの牛たち、一体どの方向を向いているでしょうか?
2008年、Google Earthの衛星画像を使って308カ所、8510頭の牛を調査した結果、大半の牛が南北の方向を向いていることが分かった、という論文が発表されました。※
この論文で、牛には地磁気(地球の磁場)を認識する力があるのかもしれないと示唆されたのです。
ちなみに、渡り鳥や、繁殖のために産まれた場所に戻ってくるカメや鮭では既に、移動のために地磁気を利用していることが分かっていました。
それから、他の動物たちも続々と地磁気を認識する力を持つことが分かってきています。
しかし、地磁気を認識する力を持っていたとしても、牛がなぜ南北を向くのか、その理由までは分かっていないそうです。気になる!!
一致団結
「同じ方向を向く」という言葉には、「一致団結する」「同じ目標に向かって頑張る」などの意味があります。
牛もただのんびりと揃って南(又は北)を向いているだけではありません。時には「一致団結」して…
獣医の仕事の邪魔をします(笑)。
例えば1頭に注射しようとすると、後ろから帽子をカミカミ、牛を押さえている手をナメナメ。
噛みつき・くすぐり・頭突きと、多方向から同時多発的に多様な責め苦(?)を浴びせてくるのです。
牛の団結力は素晴らしいですよね。今日も奴らのヨダレでずぶ濡れ確定です(;^_^A
出典
※Sabine Begallら「Magnetic alignment in grazing and resting cattle and deer」2008年