どうモー、うしコラムです。
さて8月、夏真っ盛りですね。バテないようにご注意ください!?
皆さんは8月と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?
「虫」を思い浮かべた方は、今日のテーマに近い!
実は8月って、蜂の活動が最も盛んになる季節なんですね。
牛舎にはよくハチの巣が作られてしまって従業員にとっては恐怖の対象となるのですが、牛とは意外と相性が良いようで。
体内に蜂の巣!?
牛って、実は体の中に蜂の巣を抱えているんですよ。
といっても本当の蜂の巣ではなくて、4つある胃袋のひとつ、第2胃のこと。
第2胃は内部の構造が六角格子状になっているので、その姿から「ハチノス」と呼ばれているんです。
ホルモンを食べる機会があったら、よーく観察してみてくださいね!
牛の角を刺す!?
海外のことわざに、
牛の角を蜂が刺す(A bee stung a horn of a cow.)
というのがあるのですが、これは「痛くもかゆくもない」という意味。蛙の面に水と同じですね。
確かに、蜂の針ぐらいではどうにもならないぐらい固いのが牛の角。蜂も、牛なんか刺しても仕方がないと思っているのか、蜂にとって脅威ではないことが分かっているのか、牛が蜂を指すなんて話は聞いたことがありません。
実は牛のガードマン!?
牛にとって厄介な昆虫はむしろハエ!サシバエという吸血昆虫が牛にとりついてストレスを与えるだけでなく、色々な病気も運んできてしまいます。今、牛業界で問題になっているランピースキン病もハエが運んでくる病気です。
そしてこのサシバエに寄生してやっつけてしまうというのが…そう、蜂なんですねーーー!
キャメロンコガネバチという蜂がサシバエの蛹に卵を植え付け、駆除に一役買ってくれるというわけです。
現在は殺虫剤を使わず自然に優しい駆虫法として注目されているんですよ。
以上、8月と言えばハチ、シャレもきいててよろしいことで、というお話でした。