どうモー、うしコラムです。
このごろだいぶ涼しくなってきましたね。季節の変わり目で、体調の崩しやすい季節、どうぞご自愛ください。
牛の健康に関していうと、乳牛の場合は夏場、特に大腸菌による乳房炎が増えるのですが、秋が深まるにしたがってちょっとずつ減っていくんですね。獣医や牧場スタッフの間では
「最近大腸菌が取れなくなってきたな」
「もうそろそろ年末ですねー」
なんて牧場関係者しか分からない因果関係の会話をしていたりします。
さて、10月と言えば米どころ秋田県では「秋田米にぴったり!ごはんの友選手権」が行われる時期です。
ご飯のお供になるこれぞという逸品を決めるイベントで、昨年は10月7日に行われました。
秋田でご飯のお供と言えば、前回もレシピで使った「いぶりがっこ」が強力な存在なのですが、昨年その牙城を破りグランプリに輝いたのは秋田県産生姜の佃煮「華しょうが(有限会社佐藤徳太郎商店)」でした。
秋田の新米、ほかほかごはんに生姜の組み合わせ、想像するだけでヨダレが垂れそうです。
生姜と言えば夏のイメージがあるかもしれませんが、実はハウス栽培でなければ今こそが収穫時期。初夏~夏場はハウス栽培で収穫してすぐの「新生姜」、秋以降は収穫から数か月寝かせた「根生姜」が流通することが多いようです。根生姜にするのは、水分を飛ばして冬場も使えるようにするため。血行促進作用などがある生姜は、冬場、私を温めるとてもありがたい存在になりますね。
実は牛も生姜を食べると胃の動きが活性化するといったことが起こるそうで、それを混ぜ込んだ飼料も販売されているようです。
秋田牛は秋田のお米を食べて育ちますから、もしかして生姜入り飼料とあわせると人間と同じように食が進んじゃったりするのかな…などと妄想が膨らんでしまいますね。