どうモー、うしコラムです。
唐突ですが、暑い夏はマジ大変
朝はだいぶ涼しくなりましたが、昼間はまだまだ暑いですね!
真夏は牛の体温がやたらと高く(40度ぐらいになっていることがよくあります)、診察をしていて、感染症なのか熱中症なのかよー分からん!と思うことが何度もありました。
暑い夏でも、熱中症以外の病気になることがあるのかって?
あるんです。実は7~8月は分娩が多くなりがちなのですが、分娩すると産道が傷ついたりして、高熱を発することがよくあるのです(産褥熱と言います)。
暑くて動きたくないのは牛も同じようで、夏場は極端に発情行動が見えにくくなります。一方、涼しくなると、その分を取り返すかのように発情が分かりやすくなります。
そういうわけで、9~10月にたくさん人工授精を行うことになります。
牛の妊娠期間は約10か月。こうして7~8月にじゃんじゃん分娩する、という構図になるわけです。
夏は熱中症と産褥熱のダブルパンチがあるので、親牛の診療数が跳ね上がり、
むしろこっちが倒れたいわ
と獣医はぼやくことになるのです。
寒暖差に要注意!
最近は朝が涼しいせいか、検温しても健常牛は38度台(牛にとっては平熱です)、調子の悪い牛は39度後半と、見分けのつけやすい状態となってきました。
それはありがたいのですが、気温差は夏バテの原因のひとつと考えられています。
てことは、これからも診療数は増えると予想。うーむ、怖いです!
ところで人間の場合、夏場は効きすぎたエアコンと外気の温度差で、今は朝晩の気温差が体にこたえるようですね。
夏バテ防止には脂肪・タンパク質・ビタミン等の補充が効果的と言われており、牛肉はそれらをバランスよく含む食材です。
そんなわけで、次回は夏バテ対策食について考えてみようと思います!
食肉総合卸