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#133 牛も食べたい、ニンジンの話

どうモー、うしコラムです。

先日ふと見た天気図が完全に西高東低になっていて、冬が来たことを実感しました。

牛は喜び庭駆け回り、従業員はこたつから叩きだされる季節の到来です。

 

さて、この時期実は旬である野菜のひとつ、「ニンジン」が今回のテーマ。

昔は子どもが嫌う野菜に毎度ノミネートされていたものですが、今や品種改良が進み、あまり嫌われなくなったニンジン。甘くてそのまま食べてもおいしい。なんならジュースにして飲む、というほどの存在になっていますね。

野菜の中でも比較的糖度の高いニンジンは牛も大好物。ウマや、観光地のヤギに食べさせているイメージがあるかもしれませんが、牛もニンジン好きな動物のひとつなのです。牛にも味覚はあると考えられていて、甘いものとしょっぱいものを好む傾向があるんですよ。

ニンジンの栄養と言えばご存じβカロチン。視力・皮膚・毛髪・粘膜・免疫力の維持に役立ち、人間だけでなく牛にも重要な栄養素。ですが、本来イネ科の牧草に豊富に含まれるはずのβカロチンは、壊れやすく、保存している間に損なわれていってしまいます。一般的に濃厚飼料として使われるトウモロコシなどには、βカロチンはあまり含まれておらず、「何かで補った方がいいのでは?」という見解も出てくるんですね。

なら、牛にもニンジンを食べさせればいいんじゃ!?となるわけですが。現場で見ていても、安定的にニンジンが供給されているという印象はありません。

実際、牛に食べさせる飼料専用ニンジンというのは探してみても見つかりませんね。米やカボチャは「人間が食べるには甘味が足らなすぎる」という品種があって飼料用として栽培されるのですが、ニンジンに関してはそういうものがあるのかどうか、ちょっとよく分かりません。

しかしニンジンは収穫したもののうち多ければ半分ぐらいが形が悪くて商品にならないいわゆる規格外(廃棄対象)になるらしく、捨てるぐらいなら(そしてそれ目当てで熊が人里に降りてくるぐらいなら)牛に食べてもらったほうがいいじゃないですか。

というわけで近年、規格外のニンジンを飼料化したり、それ以外だと野菜ジュースの搾りかすを活用したりする、といった試みが日本各地で行われつつあります。

フードロスって、本当にもったいないですよね。餌の値段は年々高くなっていますし、今や食糧資源は本当に有限で、捨てている場合ではありません。廃棄される野菜も誰かの役に立つ、そんな仕組みがどんどん浸透していってほしいと思います。

 

さて次回、今が旬のニンジンを使ったレシピをご紹介します!

 

 

 

 






#132 熊、出没注意!

どうモー、うしコラムです。

今回は最近世の中を騒がせている熊のお話です。

 

最近秋田県では熊が出没し人間に被害を及ぼすニュースをよく耳にします。去年が少なかったので、今年は特に多く感じます。

熊の食糧となるブナの木の実が不足した年は熊が人里に降りてくる傾向があるようで、2023年はそれが原因で被害が大きかったと言われています¹⁾。逆に去年(2024年)は木の実が豊作だったようですね。それで去年の熊は人里に降りる必要が無かったのかもしれませんが、実はそんな年には栄養状態がよくなり子熊が生まれやすくなり、更に餌が必要になるので、翌春はやっぱり人里への出没数が増えるのだとか²⁾。

そして今年のブナは大凶作³⁾。腹をすかせた熊が餌を求めて人里に降りてくるわけです。

 

牧場絡みという点では、秋田県に生息しているのは中型の熊・ツキノワグマなので、北海道で次々と牛を襲ったOSO18(ヒグマ)のような被害は出ないと思いますが、それでも2020年には秋田県で子牛が食べられる被害が出ていますからね⁴⁾、油断できない状況です。飼料をくるんでいるラップがはがされるといった被害も出ているようですし、他県でも牧場に熊が現れて餌を食べていったという報道があった⁶⁾ので、どちらかというと餌に被害が出るケースが多くなるのかもしれません。牛は草だけを食べるわけではなくて、トウモロコシなどデンプンの多い濃厚飼料(秋田牛の場合は米!)も食べるので、それ目当てで熊が来そうです。

 

私の身の回りでも、牧場近辺で最近、やたらとイノシシ、ウサギ、鹿の類を見ます。農道の運転中にお構いなしに道を横切ってくるので、危ないったらありません。いつもは隠れて人前になんか出てこないんですけどね。何故か今年は出くわすことが多いように思います。

今年は野生動物にとって、食糧難など、何か困ったことが起きているのかもしれませんね。

 

出典

1)美の国秋田ネット「クマについてよくあるご意見・ご質問」

2)陸奥新報2024.7.5

3)林野庁「令和7年度のブナの結実状況について」

4)毎日新聞2020.8.18

5)秋田魁新報2025.10.16

6)FNNプライムオン2023.11.12

7)Yahooニュース2025.9.7

 

 

 

 






#131 実際に作ってみよう、ジンジャーステーキソース&改!

どうモー、うしコラムです。

さて、ステーキを100倍美味しく食べよう委員会の時間です。(すみません、今思いついた言葉です、非公認です)

前回紹介したジンジャーステーキソースを実際に作ってみようというのが今回のテーマです。

私のような不器用にも作れるものなのでしょうか!?それではやってみましょう!

※前回のレシピのおさらいはコチラからどうぞ。

※ステーキの焼き方については、コチラのコラムをご参照ください。

 

段取りとしては、ソース→ステーキの順で調理していきます。

まず材料を用意しますが、うちにはおろし金がありませんでしたので、しょうが汁は刻んだ生姜をビニール袋に入れてモミモミほぐして作りました。すりおろしにんにくは市販のペーストで代用です。

後はその他の材料とお鍋に混ぜて混ぜてひと煮立ちですので、あっという間に出来上がりました。

さて、上の「焼き方については…」のところで紹介している調理方法は本当に優秀で、お陰様で私が焼いても本当にしくじり知らずです。

こんがり焼いているように見えますが、表面だけ焼き色がついた状態。あとは動画通りホイルとタオルでくるんで余熱を通していきます。家庭で柔らかく焼くにはこの方法がとても良いと実感しています。

あとは適当な大きさに切り、ソースをかけ、秋田名物「畑のキャビア」・とんぶりを添えて、今回のステーキは出来上がり!うーん、超簡単!

実際食べてみると、すごくさっぱりしていました!生姜がきいていると、かなりスッキリ感が出てきますね。秋田牛はもとよりどっかり来ないやさしい脂身が特徴なのですが、その味わいを全く邪魔しないシンプルな美味しさです。

 

さて、このままでも十分美味しかったのですが、もうちょっとガツンとしたパンチ力のある味を求めている方に向けて、もうひと手間加えてみたいと思います。

ステーキ肉を焼いた後の、肉汁や焦げあとの残っているフライパンをそのまま使い、さっきのソースをぐつぐつと煮込みます。(量は適当です)

このレシピには砂糖が入っているので、何も加えなくてもある程度煮込むととろみがついてきます。

とろみがついた時点で終了すると、さっきのソースよりもかなり濃縮され、かつ肉汁の旨味が入ったソースが出来上がります。

かなりソースっぽい見た目になりましたね。味も主張が強めになり、濃い目の味がお好きな方にもご満足いただけるソースなんじゃないかと思います。

これも焦がさない程度に煮詰めるだけなので、とても簡単。今回のソースをレシピ通りに作ると相当たくさんできますので、ステーキ肉を焼いて余熱を通している間に、一部を煮込みに使ってみてください。

ちょっとした味変を楽しめる食卓になること間違いなしです!ぜひやってみてくださいね!