どうモー、うしコラムです。
最近、筋肉に関する書籍を読み返していると、古代ギリシャの伝説的アスリート・ミロンの話が目に飛び込んできたんですよ。
で、ミロンについて調べてみると、あの牛乳に混ぜて飲むココアみたいな飲料「ミロ」の商品名はそこから来たのだとネスレ日本のサイトにも紹介されていまして。
しかも3月6日は「ミロの日」になっていて、3月の話題にぴったりじゃないか…ということで、今回はミロンの伝説と子牛の成長についてお話ししようと思います。
さて、あらためまして古代ギリシャのアスリート・ミロン。牛を担いで筋トレし、古代オリンピックを6連覇し最強のレスラーになったとして今なお語り継がれる人物です。
トレーニングの時に担いだ牛というのが、最初は生まれたての仔牛だったのですけど、牛も日々成長するものですから、毎日担いでいるうちに大人の牛まで担げるようになってしまったという逸話が残っています。筋トレにおいては軽いものから次第に重量を増やしていき筋肉を鍛えると良いという、今日筋トレ界隈で「漸進的過負荷(ぜんしんてきかふか)の法則」と呼ばれるものの元になった話としても有名ですね。
ではミロンの凄さについて、当時の牛の大きさがどの位であったかは分からないので、今の標準サイズに置き換えて考えてみましょう。
まず肉牛だとすると、生時体重は30~50kg。米俵のようにまとまった形のものなら力もかけやすいですが、長くだらんと柔らかい物体の30~50kgって、まあー重いこと!油断をすると腰をやります。急ぐときは二人がかりで持ち上げて子牛部屋に運搬したりします。
それを一人で担ぎますか。うん、相当強靭な足腰であることは明らかでしょう。
さて、伝説では「成長する子牛を毎日担いだ」とあります。これについてはどうでしょう。
現代の筋トレでは1~2週間ぐらいかけて様子を見つつ2.5㎏程度負荷を強めていくのが一般的のようですが、通常、子牛の成長速度は1日1㎏。1週間に7㎏負荷増とは、なかなか鬼トレーナーではありませんか。肉離れぐらいは普通にやってしまいそうな気がします。
古代ギリシャでは牛の成長は今よりゆっくりであったかもしれませんが、現在のアスリートにミロンの真似はお勧めできないなぁ…というのが私の結論です。
さて、かくして屈強な肉体を手に入れた最強の闘士ミロン。あるとき素手で樹を切り倒そうとして(なんで!?)、樹に一撃をくらわしたところで、その幹にできた裂け目に手が挟まって動けなくなってしまい、更にその音に驚いた猛獣に咬み殺されるという最期だったそうで。最初から最後まで荒唐無稽なエピソードでした。
















