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#144 【牛獣医修行日記】美味しい和牛を作る挑戦①

どうモー、うしコラムです。

このコラムもおかげさまでそろそろ150回間近、今年で5年目に入りました。いつも応援していただき、本当にありがとうございます。

このコラムでは牛獣医としての修行風景も書かせていただくことがあって、初期の頃に人工授精(AI)や受精卵移植(ET)の経験を語っていました。(#15

今回はその後日譚を、最近の牛業界のことを織り交ぜつつお話ししたいと思います。


あらためて人工授精・受精卵移植の様子を絵で紹介しますと、こんな感じです。

ざっくり言うと、牛の子宮に管を通して精子もしく受精卵を送り込むという作業。当時のコラムでは「50cm程度の長ーい鉛筆を、水道管の中に入れ、その中の「どこか」にある竹輪の穴に手探りでその鉛筆を通すようなもの」(#23)と形容してその難しさを嘆いていたのですが、

不思議と慣れるものです。(笑)

今じゃこの作業で苦しむということは基本的に無くなりました。たまに子宮に至る道(子宮頸管)がすごく歪な形になって難しいと思う時もありますが。人間の適応力ってすごいものです。

しかし、できることをずーっとやっていても、技術者として進化が無いというもの。そのうちに「移植じゃなくて、受精卵を『採る』ほうをやってみますか」と促されるようになり、いわゆる「体内受精卵の採卵」もやることになったのです。


ちょっと肉牛産業界隈の話をしますと、今や肉牛は優秀な母牛×優秀な父牛の交配で受精卵をつくり、それを各牧場で飼っている雌牛に移植して産ませる、という構図になっているんですね。

他県ですが平成28年までに受精卵移植数はどんどん伸びているデータがあり、私も携わってみて「もうこれがスタンダードなんだなぁ」と実感します。

出典:岡山農総セ畜研報 10: 13 ~ 18 (2020) 

 

もちろんそれは、各農家さんが品質の高い牛をお届けしたいと考えているから、という理由もあるし、夏は暑さで人工授精では受胎しにくくなるので受精卵移植に頼るという、気候変動に対応するためといった理由もあります。いずれにしても、日本の畜産業を守っていく上で、受精卵移植はとても重要な技術だと考えられますね。

体内受精卵移植の流れは、

①卵子提供の牛の排卵を促す

②いいタイミングで人工授精をする

③そしたら牛の体内で受精卵ができるので、これまたいいタイミングで回収する

④回収した受精卵を他の牛に移植する

といったものなんですが、「採卵をやってみますか」というのは③をやってみましょうってことなんですよ。

いかにも難しそうな感じがしますよね。さてどんなことになるのやら!?

続く!

 

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