どうモー、うしコラムです。
いよいよ朝晩涼しくなってきましたねー。しかし日中は暑く、気温差で牛がまいってしまう時期です。
そう、気温差ってすごいストレスなんですよね。人間も体調を崩しやすい季節です。皆様、美味しいお肉を食べてご自愛ください!(宣伝!)
さて、牛の臨床、というか繁殖を始めてその後どうなったかという話。
人工授精や受精卵移植を行うには、管の中にある竹輪の穴に手探りで鉛筆を突っ込む技(何言ってんだ、という人は#23を見てね!)を覚えなければならないという話をしました。
この技を覚えんとしてトライするのですが、しばらくは壁をつつくばかりで、師匠から「ハイ時間切れー!」と言われて凹む日々。
しかし不思議なもので、ある時、何かの拍子に「…スコン…」と壁を通り抜ける感触がしたのです。
これってもしかして…?
師匠が確認して、「はいオッケー」と言われ、ガッツポーズ!
一旦自力で「竹輪の穴通し」の感触をつかむと、だんだん成功率も上がっていき、ほっとひと安心。…
と思いきや、そうはいかない。結局受胎するかどうかが重要です。
人工授精は通常、牛の発情期をつかみ、そのタイミングで行います。牛の発情周期はおよそ21日で、受胎できるのは発情している1日だけです。つまり3週間後に再び発情兆候が見られたら人工授精は失敗だったことになります。
そして、まぁ、
来ちゃうんですねー、発情が…3週間前授精した牛に…ううーーん…
5月、私が担当した人工授精は全く受胎せず。
「最初の2か月は全く着かないんだ、これがさー」とは言われていたのですが、とはいえ、やはりショックでした。こんなにもうまくいかないものだとは。
しかし毎日授精作業はやってくる!お願い、受胎して!!
続く!!
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