メニューを表示する
秋田の食肉卸 秋田県産黒毛和牛・豚肉・鶏肉・国産牛肉・国産ブロイラー・国産ホルモン・その他各国輸入肉
秋田の食肉卸・小売り お肉・黒毛和牛は秋田かまくらミート

#87 じめじめは苦手

どうモー、うしコラムです。

梅雨入りした地域もあり、湿度が高くじめじめした日が続いていますね。

牛も、人間と同じで湿度が高いと不快感を抱くようで、「熱はないけど食欲がいまいち…」と相談されることがあります。(いや、牛からではなく飼い主さんからね)

 

気温はそんなに高くないから大丈夫でしょ!と思ったら、さにあらず。

この季節、空気がこもりがちな牛舎内では、牛は想像以上にストレスを感じているんです。

今回は、湿度に注目してみましょう!

 

温度、だけじゃない、湿度!

梅雨から夏の間、不快指数という言葉をよく聞きます。

不快指数は

 

0.81×気温+(相対湿度/100)×(0.99×気温-14.3)+46.3

 

なんて計算式ではじき出すのですが、つまり気温だけではなくて、湿度も不快指数に影響していることを示しています。

 

不快指数が高くなるにつれて牛は強いストレスを感じますが、厄介なのは人と感じ方が違うということ。

例えば、気温が24℃、湿度が65%なら不快指数は72。

人間には比較的過ごしやすいレベルなのですが、牛にとっては結構なストレス環境と考えられています。

 

熱を発する発酵槽を体内に抱える牛は暑さに弱いんでしたね。(コラム#27を見てね!)

人間と牛とでは暑さに対する感じ方から違うのですから、それに湿度が絡むとなればもうワケが分からない。

 

そんな時には機械に頼るのもひとつの方法。牛用のストレスメーターという便利道具があるので、それを参考にしたりします。(下のリンクをご参照ください)

参考:JA全農ちくさんクラブ21

 

湿度が高いとやってくる奴

湿気が高いと、牛以外に対しても困った影響があります。

私たち人間も、風呂場など湿気の高いところで悩まされるアレ…そう、

 

カビです。

 

牛の餌を冷蔵庫で保管できるわけもなく、梅雨は特に飼料にカビが生えてしまうことがあるのです。

牛は発酵槽である1胃の中である程度カビを分解できます。発酵槽のお陰で暑さには弱いけどカビには強い。しかしそれでも繁殖力が落ちたり、肝臓がダメージを受けたりと、様々な悪影響があります。

 

だから、この時期は特に、「餌は大丈夫かいな」という目で牧場内を観察しなければなりません。

 

そんな感じでややこしいこの季節、みなさまも食中毒にはどうぞお気を付けください!

 

イラスト:も

食肉総合卸

秋田かまくらミート

秋田県横手市横山町3番16号
電話番号 / 0182-33-0291