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#124 8月29日は「焼き肉の日」!(お得な情報アリ)

どうモー、うしコラムです。

子どもの頃は、お盆過ぎると夏休みもいよいよ終わるという感じがしていました。

しかし暑さはまだまだ続きますね、バテないように気を付けましょう!

 

焼き肉にぴったりの月!

バテないようにするには、適度に水分・塩分を補給することはもちろん、ガッツのつくものをしっかり食べることも大事。食欲のそそる薫りで箸の進む「焼き肉」は、夏を乗り切る定番料理ですね。

8月29日は8(や)2(に)9(く)の語呂から「焼き肉の日」となっています。1993年に全国焼肉協会によって制定されました。

それだけではありません。焼き肉の日を挟むかのように、8月18日は「米の日」(八・十・八を組み合わせると「米」の字になるから)、8月31日は「野菜の日」と、焼き肉の脇を固める鉄板の食材も記念日になっているではありませんか。

8月はまさに焼き肉のためにあるような月でした。

 

焼き肉のお供

焼き肉と言えば「焼き肉のたれ」。全国の醤油や味噌に地方独特の味わいがあるように、焼き肉のたれにも地方色が現れます。関東は醤油と焦がしニンニク&生姜ベース、中部の柑橘風味、九州の豆板醤入りホットなタレなど実に様々。

東北地方はどうかというと、冬が長く保存食としての発酵食品文化が発展したという背景もあってか、醤油ベースだけでなく味噌を使ったタレもよく使われています。ここ秋田県では、

  • 県産のリンゴを使ったもの
  • 秋田の牛の肉醤と魚醤をベースのもの
  • 味噌ベースのもの

などなど、様々な種類のタレが流通していますよ。

地方色豊かなタレで焼き肉を楽しむのも面白そうですね。ぜひ、秋田牛と一緒に、秋田ならではの味をご堪能ください!

 

ちなみに、「焼き肉の日」の対を成すかのように、「焼き肉のタレの日」というのも存在します。

正式名称は「晩餐館焼き肉のたれの日」で6月12日。日本食研ホールディングス株式会社が制定し、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されたそうです。

 

最後にこの記事を読んでいただいた方限定でお得な情報!!

8月29日の「焼肉の日」を記念して8月18日の「米の日」から8月31日の「野菜の日」まで当店のかまくらネットで使える30%オフクーポンを配布!

クーポンコードは「うしコラム0829」です

是非この機会に焼肉パーティはいかがでしょうか!

かまくらネット:https://kamakura-net.jp/






#123 8月といえばハチ!

どうモー、うしコラムです。

さて8月、夏真っ盛りですね。バテないようにご注意ください!?

 

皆さんは8月と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?

「虫」を思い浮かべた方は、今日のテーマに近い!

実は8月って、蜂の活動が最も盛んになる季節なんですね。

牛舎にはよくハチの巣が作られてしまって従業員にとっては恐怖の対象となるのですが、牛とは意外と相性が良いようで。

体内に蜂の巣!?

牛って、実は体の中に蜂の巣を抱えているんですよ。

といっても本当の蜂の巣ではなくて、4つある胃袋のひとつ、第2胃のこと。

第2胃は内部の構造が六角格子状になっているので、その姿から「ハチノス」と呼ばれているんです。

ホルモンを食べる機会があったら、よーく観察してみてくださいね!

 

牛の角を刺す!?

海外のことわざに、

牛の角を蜂が刺す(A bee stung a horn of a cow.)

というのがあるのですが、これは「痛くもかゆくもない」という意味。蛙の面に水と同じですね。

確かに、蜂の針ぐらいではどうにもならないぐらい固いのが牛の角。蜂も、牛なんか刺しても仕方がないと思っているのか、蜂にとって脅威ではないことが分かっているのか、牛が蜂を指すなんて話は聞いたことがありません。

 

実は牛のガードマン!?

牛にとって厄介な昆虫はむしろハエ!サシバエという吸血昆虫が牛にとりついてストレスを与えるだけでなく、色々な病気も運んできてしまいます。今、牛業界で問題になっているランピースキン病もハエが運んでくる病気です。

そしてこのサシバエに寄生してやっつけてしまうというのが…そう、蜂なんですねーーー!

キャメロンコガネバチという蜂がサシバエの蛹に卵を植え付け、駆除に一役買ってくれるというわけです。

現在は殺虫剤を使わず自然に優しい駆虫法として注目されているんですよ。

 

以上、8月と言えばハチ、シャレもきいててよろしいことで、というお話でした。






#122 秋田竿燈まつりが始まります!

どうモー、うしコラムです。

 

8月の秋田と言えば秋田竿燈まつり。今年(2025年)は8月3日~6日に開催されます。(祭りに関する公式サイトはコチラ

AIに「牛が秋田竿燈まつりを盛り上げている様子を絵に描いて」と無茶振りしたらこうなりました。

決してこういう、牛が山車を引くようなお祭りではありませんが、しかし竿燈はこの絵のようなもの。

こんな巨大な竿燈を手のひらや額に乗せる迫力満点のバランス芸が見もののお祭りですね。大きいものだと、ひとつ50kgにも及ぶそうです。

提灯に火を灯す「夜本番」は夕方(18時50分)からですが、日中はこのバランス芸の競技会が行われるので、昼夜楽しめる1日になりますね。

公式サイトには実際の様子の動画が紹介されています。

そしてお祭りの楽しみといったら、やっぱり食べ物!

今年も「竿燈屋台村」や「ご当地グルメフェス」が行われます。

秋田牛が食べられるコーナーもあるので、ぜひ訪れてご賞味ください!

 

 






#121 見えないフェンス!?

どうモー、うしコラムです。

いよいよ夏本番ですね!

 

牛は暑さに弱いので、夏でも涼しい高原のある地域では、そこで放牧されることがあります。

日影が少ない山肌ではかえって暑さにやられてしまうことがあるので、夏の放牧は標高の高い地域の特権ですね。

 

さて、たくさんの牛を外で自由にさせていると、中には迷子になってしまう牛もいるのではないかと心配になります。そうでなくても、段差や窪地があれば滑落することもあって危険です。

 

大抵は柵で放牧地をぐるっと囲い、牛が一定の範囲から出られないようにするわけですが、その管理はとても大変。

牛は何しろ大きくて強い動物なので、柵を壊すぐらいのことはするかもしれませんし、野生のイノシシなどが突っ込んで壊すなんてこともあり得ますね。

かといって、広い土地でどこの柵が壊れているか人の目で見つけ出すのもなかなか難しいとしたものです。

 

なんとか柵を設置せずに牛の動きをコントロールできないか?

ということで海外で考え出されたのが、「バーチャルフェンシング」!。

これは牛にGPSを取り付け、牛が設定された地域を超えようとするとそれを感知。GPSには音や電気刺激を流す装置が付いていて、それが牛の動きを制限するという仕組み。すごい時代になったもんだ。

実装実験の様子などはYoutubeで見ることができます(一例がコチラ☟)。

はたして深い山の中で十分にネットが使えるのか!?といった問題や、確実性への不安もあってか、日本ではまだ普及していません。

しかし、こうした技術の進歩を通じて、人間にも牛にも環境にも負担が少ないやり方の着地点が見えたらいいなぁと思います。

 

ところで、秋田の男鹿、田沢湖あたりは避暑地としても有名です。ぜひお越しになって、涼みながら秋田牛をお楽しみください。(^^)/

 

 

 






#120 牛獣医の修行日記 ~牛の出産①

どうモー、うしコラムです。

今年も猛暑になりそうですね。

日頃、牛にはミネラルとアルカリ成分補充のための岩塩をなめさせているのですが、私のいる牧場ではいよいよ人間にも塩分補充のタブレットが配布されるようになりました。皆様も熱中症にはお気を付けください。

 

さて、今回は牛獣医として牛の分娩に立ち会う時のお話を。

 

牛の繁殖事情

牛は馬や猫と違って特定の発情シーズンをもたない「周年繁殖動物」です。

なので、季節を問わず毎月繁殖活動は可能で、そのため牛が12頭いれば毎月1頭ずつ分娩させるといった分配も可能です。

野菜と違って肉は「秋に実る(=秋しか採れない)」みたいなことはないですよね。牛だけでなく、豚も鶏も周年繁殖動物の性質を利用して、年中(基本的には)均等に生産されているわけです。

 

というわけで、牛獣医は1年中、頭の片隅に分娩への心配を抱えています。

 

分娩は大変!

分娩に危険はつきもので、胎子が母牛の産道を通れない、なんてこともよくあるんですよ。

牛は脚が長い動物なので、例えば両脚が真っ直ぐ産道に通らないと脚がつかえて通れなくなってしまい、頭だけが出て止まってしまっているとか。

そんなときは人間の手で、一旦頭を押し込めて、両脚を正しい位置に戻してから引っ張り出します。

 

しかし引っ張り出せれば簡単なほうで、なかには胎子が大きすぎてどうしても産道を通らないということもあります。

そんな時は帝王切開。母牛のお腹を切って子牛を取り出すのです!

 

介助にしろ手術にしろ、何が大変って、牛がとにかくでかいこと。

難産になる場合、子牛は体重50kgにもなることがあるのですが、それを人間の手で支え引っ張り出すのは想像以上にハードワーク。

1例やりおわると、もう店じまいして帰りたいと思うほどクタクタです(笑)。

 

分娩後のべろべろ事件

しかし状況はそんなのお構いなし。「他の牛の診察もお願いしまーす」

へ~い…とよれよれの足取りで牛群に入った時にその事件は起こった。

静かに牛が集まってきて、気が付けば牛に取り囲まれている…

 

分娩仕事のときは大抵羊水をかぶったり胎子を抱き上げたりして子牛の匂いが体に染みついています。

それが牛たちを刺激したのか…

「あらー、でかい子ねぇ」

「お母さん、どこ?」

「代わりに舐めてあげるわー」

とでも言っているのか、牛たちに、びっしゃびしゃになるほど体を舐め回されたのでした。

 

(牛たちへの)モテ期を味わいたかったら、難産へのお立合いをお勧めいたします。

 

 






#119 微生物にあたった時のはなしを

どうモー、うしコラムです。

今回は前回の食中毒にちなんで、微生物でおなかを壊すエピソードを少し。

 

おにぎりであたる

私は学生時代、親には申し訳ないけれどお金のない生活だったので、昼飯は自宅で作ったおにぎり持参ということがよくありました。

午後の授業中、妙に気持ち悪くなり、嘔吐。それを見たゼミの先生の洞察が光ります。

「キミ、昼ご飯はおにぎりだったろ?」

「アタリです」

「ハイ、みんな、この症状から考えられる原因菌は何でしょう」

勉強材料にされてしまいました。

結論としては「黄色ブドウ球菌でしょうねぇ」。

黄色ブドウ球菌は指先など皮膚に普通にいますし、多少食塩があっても増殖できるというタフな菌です。

そして黄色ブドウ球菌による食中毒の症状の代表は「嘔吐」。

「おにぎり握るときは手ェ洗えよ」とたしなめられる結果となったのでした(泣)。

 

お餅であたる

私が以前勤めていた会社でのことですが、餅つき大会をやることになりまして、ある社員の家に臼と杵があるというので練習させてもらうことになりました。

ぺったんぺったんとなかなかの重労働。

そのご家族を囲んで食べたつきたてのお餅は、労働の後ということもあってとても美味しかった。

と良い思い出はそこまでで、その数時間後どえらい下痢・腹痛に襲われました。

不思議なことにそのお餅を一緒に食べた臼と杵の持ち主家族・その隣人は誰も発症していません。

その家族にはすでに免疫があって発症しないけど、自分には免疫のない細菌叢があって、私はそれを摂取してしまったのでしょう。免疫の力って凄いなぁと実感した事件でした。

 

牛であたる(同僚が)

牛の業界には新人病と呼ばれるものがあります。

仔牛がかかる下痢症の原因のひとつにクリプトスポリジウムという原虫(寄生虫)があるのですが、こいつはそう、人間にもかかるのです。

そして始めて牧場で働く新人は、これに対する免疫がないので、感染したらさあ大変。

それはそれはもう大変な水下痢と嘔吐があり、上からも下からも水が損なわれる状態に…

同僚がなっていました、かわいそうに。

そして私は、いつかのことを思い出しながら言うのでした。

「牛を触るときは、手袋と手洗い、忘れずにな」

 

皆さまもこの季節、食中毒にならなぬよう、お気を付けください。






#118 梅雨になると思いだす、レバ刺し

どうモー、うしコラムです。

いよいよ梅雨真っ盛り。じめっとした季節が続きますね。

体が感じる暑さは、気温と湿度が影響します。どっちも高くなるこの時期、熱中症には十分ご注意ください。

 

さて、この時期要注意なのはもうひとつ、食中毒もありますね。

食べ物には微生物はどうしてもくっついてくるとしたもので、栄養素に気温と湿度が伴えばそれは確実に増えていきます。食中毒については人間の方で気を付けるしかありません。

予防手段は大抵「焼いて食べる」ということになるのですが、日本には肉類の生食という、食中毒対策とは対極にあるような文化がありますね。

 

実はこの生食文化のひとつが法律で禁止されたのが、2012年7月のこと。牛のレバ刺しの提供が不可となりました。

そして3年後の2015年6月には豚肉や豚レバーの生食用販売・提供も禁止されています。

 

ちなみに、牛レバー刺しが禁止された直接の原因は大腸菌による重大な食中毒事件でした。

禁止以前の衛生対策の考え方は

・食中毒の原因菌は大抵表面にいるので、衛生的な環境で表面を削ぎ落せば感染リスクを落とすことができる

・肝臓に巣食う寄生虫(肝蛭など、人間にも寄生します)については1回凍らせてから常温に戻すと虫体が壊れて感染力をなくす(凍結融解法と言います)

といったところだったのですが、やっぱり確実じゃなくて危ないねという判断になったようです。

 

それからもう10年にもなるので、今やご存じない飲兵衛も多いかもしれませんが、豚や牛のレバ刺しはお酒のお供に好まれていました。

私は当時、畜産用の医薬品を作る会社にいて、関係者から

「食中毒防止とはいえ、食文化が失われるのは寂しいなぁ」

と、それこそレバ刺し抜きで飲みながら管を巻かれた思い出があります。

 

今や肉類で刺身用に普通に提供されているのは馬刺しのみとなっています。(鳥刺しは禁止されていないが高リスクとして厚生労働省から注意喚起されています)

肉類は、ご家庭でも、安全のため加熱してからお召し上がりください。

 

 

 

 

 

 






#117 父の日は「お肉の日」

どうモー、うしコラムです。

西日本~関東はいよいよ梅雨入り。本格的にじめっとした季節がやって来ますね。

 

ところで、ご存じでしょうか?先日6月10日はローストビーフの日であったことを。

一般社団法人日本記念日協会よって登録されている、れっきとした記念日です。

ロー=6

ト=10

というのがその由来なのだとか。(「ス」はどこ行ったんだ、というツッコミはぐっとこらえましょう。)

また、父の日も近く、「ワンランク上のプレゼントとしてローストビーフをどうぞ」という意味も込められているそうです。制定されたのは2015年、割と最近です。

 

なるほど、「お父さんは力強くお肉をがっつくもの」というイメージでもあるのか、2016年には東京都食肉事業協同組合によって父の日そのものを「ステーキの日」とするプロモーションが行われています(正確な制定年月日は分かりませんでした)。

 

しかもそれだけではとどまらない。更に翌2017年には日本バーベキュー協会によって、これまた父の日は「バーベキューの日」と定められました。

 

余談ですが、2017年には「父の日はうなぎの日」も日本記念日協会に正式に登録されています。目的はもちろん「うなぎを父の日の贈答に」。やはり男性の心をつかむには胃袋をつかむという発想は共感を得やすいのかもしれませんね。

 

ともあれ、パパにとっては家族の笑顔はやっぱり嬉しいもの。父の日のプレゼントには家族で楽しめる食べ物を、って素敵なアイデアだと思います。

 

さて、かまくらミートもおいしい秋田牛のステーキ肉を販売中!

しかも簡単で失敗しないレシピも配信してますよ。(☟)

ステーキで、ローストビーフで、家族の楽しいひと時をお楽しみください!

ローストビーフのレシピ

ステーキのレシピ

ステーキソースのレシピ

 

 

 

 

 






#116 山菜がおいしい季節 ~ネマガリタケはいかが?

どうモー、うしコラムです。

九州地方は先日梅雨入りし、そろそろ雨の多い季節となりますね。

 

この季節、実は熊と取り合うほどおいしい山菜があるのはご存じでしょうか?

それはネマガリタケ!

チシマザサの若竹で、日本では山陰・東北・北海道といった寒冷地に生えています。

秋田では、タケノコと言ったら暗にネマガリタケのことを指しているケースもあるほど有名な食材です。ヒメタケと呼ぶこともありますね。

野生動物にとってもおいしいと見えて、熊の活動痕跡を目印に探索して採取することもあるようです。

もちろん熊に遭遇するケースもあるようですね。採取は命がけです。皆様も採取の際はお気をつけて。

参照動画はコチラです。

 

ネマガリタケはこの通りタケノコの一種なので、牛肉とは青椒肉絲(チンジャオロース)みたいなイメージで味噌炒めで食べるとおいしいですね!

 

ちょっと作り方の一例を挙げてみるとこんな感じでしょうか。

ポイントとしては、

  • ネマガリタケは皮をむいて軽く下ゆでするとアクが抜けて美味しくなります(数分程度でOK)。

  • 牛肉は赤身〜やや脂身のある部位がおすすめ(肩ロースや小間切れなど)。

フライパンで牛肉を炒め、色が変わったら細切りにしたネマガリタケを加え、秋田味噌・みりん・酒・砂糖で味付け。

もうひとつ、この時期旬の秋田のアスパラガスを加えてもおいしいかもしれません。

仕上げにおろししょうがを少し加えると、やさしい風味が立ち、梅雨時の崩しやすい体調を整えてくれておススメです!

ぜひ作ってみてください!(^^)/

 

 






#115 牧草の季節

どうモー、うしコラムです。

GWはいかがお過ごしでしたか?

長期休暇明けでなんだがガッツが出ない…というかたは、おいしい秋田牛を食べて気持ちを盛り上げていきましょう!!(^^)/

 

牛に携わっていると、この時期ひしひしと感じるあわただしさ。

今年も来たよ繁忙期。そう、牧草シーズンです!

 

おいしい秋田牛はお米を食べて育つわけですが、もちろんベースとなるのは牧草です。

きれいな水と山岳の地形をもつ東北地方は、国内でも有数の牧草地。秋田牛のおいしさはこの牧草があってこそ。

 

牧草に関しては、一般的に4月中旬から種まきなどの作業が始まります。

種まきはなるべく早くやってしまいたいのですが、そこは東北、雪などの影響で作業が遅れてしまうと、草地の手入れや追肥、雑草取りなどなど、仕事が詰まってくるのでさあ大変!

この時期の農家さんは本当に大忙しで、声をかけるのが申し訳なく感じられるほどです。

 

牧草は通常、1回刈り取った後にまた生えてくるので、それも収穫します。これを「2番草」、それも刈り取った後にまた生えてくる草を「3番草」と呼びます。

5月下旬から6月には最初の刈り取り(1番草)が行われ、7月に入ると2番草、そして9月には3番草も収穫します。特に梅雨の合間を縫っての刈り取り作業では、日照と湿度の読みがポイント。

天気予報アプリとにらめっこの日々だったりします。

この刈り取りに失敗すれば、牛の餌が足りなくなるのですから、気も張りつめるというものですね。

 

秋田牛のおいしさは、その赤身と脂の美しいバランスから成り立っています。

その味は、牛を育てる人の腕と愛情、そして牧草を育てる人たちの努力の結晶。

そんな確かなプロの仕事を、秋田牛を通して是非味わってみてください!