どうモー、うしコラムです。
いよいよ4月ですね。新しいことを始めようと思っている方も多いのではないでしょうか?
新しい職場に入ると待っているのが、健康診断ですね。
生活習慣などを見直し、健康を維持するには重要な検査です。
実は牛も、定期健康診断ではないですが、調子が悪い時は血液検査をすることがあるんですよ。
牛の血糖値
今や日本人の6人に1人は糖尿病もしくはその予備軍という時代。
ご飯を食べた後の血糖値が気になりますね!
人間の血糖値は通常70~100㎎/dL、食事の後なら140mg/dLといったところ。
ずっと何かを食べているような牛はさぞ高い血糖値…かと思いきや
45~75mg/dL
え?そんなに低い?45って人間だったら低血糖で倒れる人もいるぐらいですよ?
牛がのんびり、ぼーーーっとしているように見えるのも、低血糖だからかな…?なんて考えたくなりますね。
牛の血糖値はあまり変動しない
草食動物の牛は、人間と違って食後に血糖値が急上昇することがありません。
人間の場合はデンプンを含むものを食べると体内で分解されて糖類に変わり、それが腸で吸収されて血液に乗るので、食後に血糖値が上がります。
牛は、草を1胃の中で分解して有機酸にして吸収します。それが血液に乗って肝臓に運ばれて、それからやっと糖に変わります。だから血糖値が上がりにくいんですね。
血糖値が上がった時は環境を疑う
しかし牛だって血糖値が上がるときがあります。
そんな時、真っ先に疑うのは、「イライラしている」という事。
体はイヤなことがあると血糖値を上げる反応をします。エネルギー源である糖類を体中に巡らせて、アグレッシブに動ける戦闘モードにしているわけです。
こんな時は、どこか環境が悪いんじゃないかと考えますね。
血糖値が下がった時は大変
逆に血糖値が下がる状態。これは糖類を含む牛乳をたくさん出している乳牛でよく起こります。
乳牛は1日に何十kgと牛乳を出すので、餌が足らなければ、どうしても低血糖になってしまいます。
そうなると、やっぱり牛も立てなくなるんですが、そんな時はどうするか。
実は人間みたいに、ブドウ糖を点滴するのです!
牛は立てなくなると、自分の重みで足がしびれたりして、どんどん状態が悪化します。
だから点滴するわ重機で引っ張り上げてみるわで、てんやわんやになることがありますよ。
牛の世界も大変ですよね。人間も、環境の変化に体調を崩さぬよう、ご自愛ください!