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#52 モリモリ食べて!牛のお食事 粗飼料編

どうモー、うしコラムです。

前回は、牛は産まれてから2年半で体重が約25倍になる!というお話をしました。

そんな牛さんの餌は、大きく2つに分けられます。

草を基に作られた「粗飼料」と、とうもろこしや大豆など穀物を主体とした「濃厚飼料」です。

これらやビタミンなどを混合し、バランスよく栄養を摂れるようにした飼料を「配合飼料」と呼んでいます。

肉牛の場合、もちろん月齢などにより餌の量は異なりますが、1日当たり、平均して粗飼料:1.6kg、配合飼料:6.5kgを食べると言われています。

奥が深い餌の話ですが、今回は『粗飼料』についてみていきたいと思います。

牧草vs乾草

粗飼料とは、

  • 牧草(青々とした生草)
  • 乾草(牧草を乾かしたもの)
  • サイレージ(牧草を乳酸発酵させたもの)

など繊維質の多い食べ物です。

一見すると、乾草よりも牧草の方が美味しそう…なんて思われがちですが、青草は水分をたくさん含んでいるため、食べられる量が制限され、牧草だけでは十分な栄養を摂取することができません。

また、人間の食べ物と同じく牧草はナマモノですので、日持ちしません。

そこで活躍してくれるのが乾草です。

乾草は長期間保存でき、更に食べられる量が増えることで牧草よりも効率よく栄養を摂取できる、という利点があります。

 

牛も発酵食品大好き

もう一つ、粗飼料で重要な存在「サイレージ」。

農業が盛んな地域では、牧草地に下の写真のようなものが、見られます。ちょうど今が収穫の季節ですね。

これに空気が入らないようにビニールシートを巻いたものをラップサイレージと言います。

この「空気(酸素)が入らないように」というのがミソ! 草についていた乳酸菌が増殖し、その他の雑菌やカビを抑え、保存食のできあがり。言わば牛界のお漬け物。

しかも保存がきくだけでなく美味しくなるのか、嗜好性もアップ!発酵によって栄養価も高まります。

というわけで、「牧草、乾草、サイレージ」
この三段活用はテストに出るので(?)しっかり覚えておきましょう!

実は味にうるさいグルメな牛。次回は、更に牛がグルメに感じる(かもしれない)「濃厚飼料」のお話をします。

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