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#93 大変な夏をふりかえる…牛肉で夏バテ対策!?

どうモー、うしコラムです。

 

唐突ですが、暑い夏はマジ大変

朝はだいぶ涼しくなりましたが、昼間はまだまだ暑いですね!

 

真夏は牛の体温がやたらと高く(40度ぐらいになっていることがよくあります)、診察をしていて、感染症なのか熱中症なのかよー分からん!と思うことが何度もありました。

 

暑い夏でも、熱中症以外の病気になることがあるのかって?

 

あるんです。実は7~8月は分娩が多くなりがちなのですが、分娩すると産道が傷ついたりして、高熱を発することがよくあるのです(産褥熱と言います)。

 

暑くて動きたくないのは牛も同じようで、夏場は極端に発情行動が見えにくくなります。一方、涼しくなると、その分を取り返すかのように発情が分かりやすくなります。

そういうわけで、9~10月にたくさん人工授精を行うことになります。

牛の妊娠期間は約10か月。こうして7~8月にじゃんじゃん分娩する、という構図になるわけです。

 

夏は熱中症と産褥熱のダブルパンチがあるので、親牛の診療数が跳ね上がり、

むしろこっちが倒れたいわ

と獣医はぼやくことになるのです。

 

寒暖差に要注意!

最近は朝が涼しいせいか、検温しても健常牛は38度台(牛にとっては平熱です)、調子の悪い牛は39度後半と、見分けのつけやすい状態となってきました。

それはありがたいのですが、気温差は夏バテの原因のひとつと考えられています。

てことは、これからも診療数は増えると予想。うーむ、怖いです!

 

 

ところで人間の場合、夏場は効きすぎたエアコンと外気の温度差で、今は朝晩の気温差が体にこたえるようですね。

 

夏バテ防止には脂肪・タンパク質・ビタミン等の補充が効果的と言われており、牛肉はそれらをバランスよく含む食材です。

そんなわけで、次回は夏バテ対策食について考えてみようと思います!

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