どうモー、うしコラムです。
祝!50回!
やっときた…このコラムもようやく50回を迎えました。いつもお読みいただき、ありがとうございます!
昨年の今頃、どんなこと書いたっけ?ほう、「反芻」でしたか…
ということで、今日はそれをちょこっと絡めながら「睡眠」のお話です。
牛はよく寝てる?
牛といえば、口をモグモグさせて食べ物を反芻しながら、ゆっくり横になっている姿を思い浮かべる人も多いはず。
(反芻については、#10を見てね!)
だから、「ウシって、きっと寝てばかりなんだろうな」と思われがちですが、なんと!
牛の睡眠時間は1日3時間!
その中でも、熟睡しているのは0.7時間という説もあります。
そう、彼らはガチのショートスリーパーなのです!
草食動物である牛の睡眠時間が短い理由は、大きく2つ。
①肉食動物から身を守るため。
②草は栄養が少ないためたくさん食べる必要があり、食事に多くの時間を費やすため。
ちなみに牛には、3時間の睡眠の他に「うとうと寝」の状態が10時間ほどあります。
この「うとうと寝」の状態では、口をモグモグさせて食べ物を反芻したり、少しの物音にも敏感に気づくことができます。牛舎でうっかりくしゃみをしたら、寝ていた牛があちこちでガバガバ!と起きて、…モーモーと文句を言われたことがありました。
ショートスリーパーは、こうやって少しでも体を休めているんですね。
「食べてすぐに寝ると牛になるよ」上等だ!
食後すぐに寝てしまうと、胃ではまだ消化活動が行われているため、完全に体を休めることができずに質の悪い睡眠となってしまったり、他にも様々な悪影響が出てきます。
だから、就寝3時間前には夕食を済ませるのが良いとされているんですね。
一方で、前述のとおり、牛が食事したあとにやっているのは「うとうと寝」。
人間で言えば、休息のようなものです。
生き物は、リラックスモードの時に食べ物の消化・吸収が良くなるようになっています。
そう、食べた後ゆっくり休憩するのは、体にとっても良いことなんです。
だから「食っちゃ寝していると牛になる」なんて脅しじゃなくて、むしろ我々も牛に習ってしっかりリラックスしましょう!